【TP-Link】Archer AX10 の初期設定(セットアップ)方法について - 便利なツールで事務処理をスピーディーに!

【TP-Link】Archer AX10 の初期設定(セットアップ)方法について

皆さまこんにちは!
このサイトの管理者のHide(ヒデ)と申します。

今回は、最新のWiFiルーターで、人気機種となっているTP-Link社の「Archer AX10」のセットアップ方法についてご紹介したいと思います。

本ブログでは「Archer AX10」のセットアップ方法のご紹介をしていますが、他の機種でも共通点も多いと思いますのでご参考にして頂ければ幸いです。

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Contents

免責事項について

今回、ご紹介する内容ですが、管理者Hide個人の見解となりますので、実施に当たりましては、皆さまの責任の元で行ってください。また、正確な情報及び製品仕様については公式サイトでご確認ください。

本ブログについて

本ブログでは、TP-Link社のArcher AX10をWiFi(無線)ルーターとしてセットアップする方法をご紹介していますが、Archer AX10は、ルーターとしてではなく、WiFiアクセスポイントとしてセットアップして利用することも可能です。これは、例えば、現在のインターネット環境には有線のルーターのみ存在し、WiFiが使えないため、そこにWiFi(無線)環境を追加したい場合や、ある部屋にインターネットが利用できるLANケーブルやHUBが設置されているものの(無線ルーターは稼働しているが、電波は届かない等で)この部屋にWiFi環境を構築したいというような場合です。そのような場合は、手順が異なりますので、下記のブログをご参照ください。

【TP-Link】Archer AX10をWiFiアクセスポイントとしてセットアップする方法について

Archer AX10の導入経緯について

実は、最近になり、私の取引先の会社様から、立て続けに無線ルーターの交換依頼があり、機種について検討したのですが、会社様の事務所の規模や、ネット上の評価、コストパフォーマンスなどから「Archer AX10」を選択することになりました。

「Archer AX10」の製品仕様ですが、簡単にご説明しますと、最新の無線規格(ax)に対応し、5GHz帯が最大1201Mbps、2.4GHz帯が最大300Mbpsという高速通信に対応しています。また、最大接続台数は26台となっています。

無線ルーターの購入に当たっては、ファームウェア(ルーター本体を制御するソフト)の安定性など、ネットのレビュー記事の事前確認がとても重要になりますので、皆さんの方でも購入を検討している場合は、Amazonやkakaku.comなどでのレビューをチェックしておくと良い結果が得られると思います。

今回も慎重に機種選定を行ったのですが、「Archer AX10」のファームウェアや無線接続についての評価が高かったので、選定した次第です。

直近では、2社様へ「Archer AX10」を導入しましたが、処理も高速で、無線接続の方も安定しているようですので、導入して良かったと思っています。

また、私個人においても、最新の無線規格の製品に興味があり、試してみたかったので、私の自宅の方へ「Archer AX10」を導入してみることにしました。

そこで、今回のブログでは、私の自宅で「Archer AX10」をセットアップした際の流れについて簡単にご紹介します。また、画面についてはWindows10で操作した際の物になっています。

Archer AX10セットアップ前の事前準備について

ルーターのセットアップ方法は色々あるのですが、私の場合、パソコンを1台用意し、パソコンとルーターをLANケーブル(有線)で接続し、ブラウザでルーターの設定画面へアクセスして設定するという方法をとっています。

個人的にこの方法が一番慣れていて、作業しやすいというのもあります(笑)。

また、私の方でテスト的にWiFi(無線)を使ってのセットアップも試してみましたが、ルーターのセットアップ画面でインターネット回線の種類が正しく認識されなかったり、途中で画面が変わらなくなってしまいましたので、本ブログでご説明しているようにセットアップ用のパソコンとルーターはLANケーブル(有線)でつないでセットアップすることをおすすめ致します。

では、早速、ルーターのセットアップ前の事前準備のお話になりますが、ポイントとして2点ほどあります。

ポイント1:回線終端装置がルーター機能有りの場合は事前にその親機をブリッジモードにしておく

まず、1点目のポイントになりますが、Archer AX10に接続する親機(インターネットの回線終端装置)がルーター機能のないモデムやONUであれば関係ないお話となりますが、親機がルーター機能の付いた「モデム兼ルーター」の機種の場合には、親機をモデム専用として利用するために、事前に親機の設定画面(機種によってはルーター背面についているハードスイッチ)で「ブリッジモード」というモードにしておいてください(機種によってはルーターモードを「OFF」にするという表現になっている可能性もありますので、親機のマニュアルでご確認ください)。これが1点目のポイントです。

ポイント2:ルーターのセットアップに使うパソコンのネットワーク設定を事前に確認、設定しておく

次に2点目のポイントになりますが、セットアップ作業に利用するパソコンの現在のネットワーク設定を確認するという点です。これが2点目のポイントになります。

具体的な方法になりますが、まず、[Windowsロゴ]のキーを押しながら[R]のキーを押すか、もしくは、下図のようにWindowsのスタートボタンの上で右クリックして「ファイル名を指定して実行」をクリックします。

すると「ファイル名を指定して実行」という画面が表示されますので、下図のように「ncpa.cpl」と入力して「OK」をクリックします。

続いて、下図のように「ネットワーク接続」という画面が表示されますので「イーサネット」というアイコンの上で右クリックしてメニューから「プロパティ」をクリックします。

ここで「イーサネットのプロパティ」という画面が開きますので「インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)」をクリックして選択し「プロパティ」ボタンをクリックします。

すると、「インターネットプロトコルバージョン(TCP/IPv4)のプロパティ」という画面が表示されます。ここで「全般」タブの設定を確認するのがポイントです。

上図の画面の「全般」タブにおいて、もし現在の設定が「次のIPアドレスを使う」や「次のDNSサーバーのアドレスを使う」にチェックが入っている場合は、今までご利用のパソコンがIPアドレスやDNSサーバーの設定を個別に設定していたことになりますので、この画面をキャプチャーするか、設定内容をメモしておきましょう。

「全般」タブについて、必要に応じて、設定内容のメモなどが終わったら「全般」タブの設定を上図のような形で「IPアドレスを自動的に取得する」,「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」にそれぞれチェックを付けて「OK」ボタンをクリックします。

【補足その1】
最終的に、パソコンのネットワーク設定を個別に設定する場合でも、セットアップの段階では、上記の設定で進めるのがお奨めです。その理由ですが、ルーターを設定する前の段階で既にIPアドレスを自動的に割り当てるDHCPサーバーという機能がルーター上で働いており、ルーターとパソコンをケーブルで接続した段階で、すぐにルーターからパソコンにIPアドレスが割り当てられるようになっているからです。この点については、後ほど改めてご説明します。

【補足その2】
ここで、先ほどの「全般」タブの中にある設定項目ついて簡単に解説させて頂きます。

【IPアドレス】

IPアドレスとは、企業内や自宅などに設置されたルーターやサーバー、NAS、ネットワークプリンタ、パソコン、スマホといったLAN(有線)やWiFi(無線)ネットワークに繋がった機器が通信するために事前に設定が必要な数字の組合せになります。ルーターメーカーにより、初期の設定で「192.168.0.***」,「192.168.1.***」,「192.168.11.***」等の形のIPアドレスが採用されています。(※「***」の部分は数字になります)。小規模のネットワークではIPアドレスの数字を「192.168.***.***」の形で設定し、この内、先頭から3つの数字の組合せ「192.168.***」の部分の数字は固定し、末尾の「***」の部分を機器ごとに変えて設定することが多いです。また、同じネットワーク内では、この数字の組合せは、機器ごとに重複せずに設定する必要があります。通常、IPアドレスが頻繁に変わっては困るルーターやサーバー、ネットワークHDD(NAS)、一部のプリンタには固定(手動)で設定し、パソコンについてはルーターのDHCPサーバー機能による自動割り当て、または、手動で、スマホやネットワーク対応のテレビ、ブルーレイレコーダー等は通常、ルーターのDHCPサーバー機能による自動割り当てで設定します。

【サブネットマスク】

このサブネットマスクはネットワークのグループ分けに利用される数字になります。先ほど、IPアドレスの解説の中で先頭から3つの数字の組合せ「192.168.***」の部分の数字は固定し...という解説がありましたが、サブネットマスクを「255.255.255.0」と設定することで、先頭から3つの数字の組合せが同じIPアドレスは、同一グループ内のネットワーク機器と見なされるとお考えください。小規模のネットワークで、IPアドレスの先頭から3つの組合せの数字を同じグループと見なす場合は、「255.255.255.0」と設定する(手動で設定する場合)と覚えておいて頂ければと思います。また、サブネットマスクを「255.255.255.0」と設定した場合、IPアドレスは、末尾が「1」~「254」の数字を利用可能です。例えばIPアドレスが「192.168.0.~」の形のネットワークであれば、「192.168.0.1」~「192.168.0.254」のアドレスを個々の機器に割り当てて利用できるということになります。

【デフォルトゲートウェイ】

この部分にはルーターのIPアドレスを設定します(手動で設定する場合)

【DNSサーバー】

「全般」タブの中に「優先DNSサーバー」や「代替DNSサーバー」という項目がありますが、このDNSサーバーですが、インターネット上にある大きなパソコンのような物で、例えば、ブラウザのアドレス欄に「www.yahoo.co.jp」と入力した際、この「www.yahoo.co.jp」という文字を接続先のサーバーのIPアドレスに変換する役割を持っています。DNSサーバーの故障なども考慮し、一般的に2つ(優先,代替)のサーバーを設定します(手動で設定する場合)。DNSサーバーのIPアドレスは一般的にプロバイダの契約資料などに記載されていて(プロバイダのホームぺージで公開されていることもあります)、プロバイダによりIPアドレスは異なります。このDNSサーバーが無いと、どのサイトへ行くにしても、行きたいサイトのサーバーのIPアドレスを自分で調べて、ブラウザのアドレス欄にそのIPアドレスと該当ページのファイル名の組合せを入力しなければならなくなります。

※DNSサーバーを手動で設定する場合で、優先DNSサーバーにルーターのIPアドレスを設定することがあります(この場合、代替DNSサーバーの部分は空欄で設定)。これは、proxyDNS(プロキシDNS)といって、簡単に言うと、DNSサーバー関連のやりとりをルーターにまかせることができる機能が(ルーターに)搭載されている場合に、このように設定することがあります。

ここまでは、セットアップに利用するパソコンのネットワーク設定についてお伝えしました。

Archer AX10 の電源を入れる

次に、ルーター本体と電源ケーブルをつなぎ、背面にある電源スイッチをオンにします。すると、ルーター前面の一番左側にある電源ランプが点滅し始め、正常に起動すると、下図のように左から1~3番目のランプがそれぞれ点灯します

Archer AX10 とモデム、セットアップ用のパソコンをケーブルでつなぐ

続いて、下図のように、ルーターの背面にある青色のWANポートとONUやモデムを、オレンジ色のLANポートの任意の口とセットアップ用のパソコンをそれぞれLANケーブルでつなぎます。

上記の通りにケーブルを接続すると、下図のように左から1~5番目のランプが点灯します。また、補足となりますが、この時点で、左から4つ目の地球のマーク(インターネット接続を表すのマーク)のランプはオレンジ色(未接続状態)のこともあります。

【補足】ルーターと作業用のパソコンのIPアドレスを確認する

ここまでの作業で、ルーター(Archer AX10)とセットアップ用のパソコンがケーブルでつながっていますので、ルーターのIPアドレスと作業用のパソコンのIPアドレスを確認してみたいと思います。

ルーターのIPアドレスについては、ルーターに付属のマニュアルなどから分かることも多いため、下記でご説明するように、あえて調べる必要もないと思われるかもしれません。ただ、各メーカー様の都合や製品のロットにより、まれにIPアドレスが変わることもありますので、事前に調べておくと、トラブルなく作業を進められるかと思います。

では、具体的な操作に入りますが、先ほどと同様に、[Windowsロゴ]のキーを押しながら[R]のキーを押すか、もしくは、下図のようにWindowsのスタートボタンの上で右クリックして「ファイル名を指定して実行」をクリックします。

すると「ファイル名を指定して実行」という画面が表示されますので、下図のように「cmd」と入力して「OK」をクリックします。

すると、下図のように「コマンドプロンプト」という黒い画面が表示されますので「ipconfig」と入力してキーボードのEnterキーを押します。

すると、下図のような結果が表示されます。

ここで、上図の赤枠部(イーサネット アダプター イーサネット)の情報に注目してください。この中で、IPv4アドレスという部分が、ルーターから作業用のパソコンに割り当てられたIPアドレスになります。IPアドレスとして「192.168.0.150」というアドレスが割り当てられていることがわかりますね。

もし、このIPアドレスの部分に数字の表示が無かったり「192.168」から始まる数値では無い場合には(例:169から始まる数字になってしまっている等の場合には)、ルーターとパソコン側それぞれのケーブルのジャックがしっかり挿入されているかご確認頂き、一旦、パソコンを再起動した上で、改めて確認してみてください。

また、デフォルトゲートウェイという部分の数字がルーター自身のIPアドレスとなります。こちらは「192.168.0.1」というアドレスになっています。実は、このルーターのIPアドレスの情報が重要で、この数値をブラウザのアドレス欄に入力することで(一般的にどのメーカーでも同様ですが)、ルーターの設定画面にアクセスすることができます。

【補足その1】
上図の「コマンドプロンプト」の情報から、インターネットは見れなくても、ルーター(Archer AX10)とセットアップ用のパソコン間のローカルの(自宅内の)通信は確立されていることが分かります。

【補足その2】
セットアップ用に利用するパソコンのIPアドレスが元々個別に手動設定されていて、例えば「192.168.1.~」のようなアドレスになっていると、ルーター(Archer AX10)の工場出荷時の初期のIPアドレスの種類(グループ)と異なるため、ローカルの通信が確立できず、ルーターの設定画面にアクセスできないということになってしまいます。

そこで、「インターネットプロトコルバージョン(TCP/IPv4)のプロパティ」の「全般」タブで「IPアドレスを自動的に取得する」,「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」にそれぞれチェックして、ルーターと同じグループのIPアドレスをルータからパソコンに割り当ててもらい、とりあえず、ルーターのセットアップを進めるためにローカルの通信を確立したというのが経緯です。

【補足その3】
先ほどの「コマンドプロンプト」の画面は右上の「×」ボダンで閉じることができます。

ここまでは、ルーターと作業用のパソコンのIPアドレスを確認する方法について補足でご説明しました。

Archer AX10 の設定画面にアクセスしてルーターの設定を行う

ブラウザにルーターのIPアドレスを入力する

では、ここからは、ルーター(Archer AX10)の設定画面にアクセスしてみたいと思います。IEやEdgeなどのブラウザを起動して、下図のようにアドレスの欄に先ほど調べたルーターのIPアドレス「192.168.0.1」を入力してEnterキーを押します。

ルーターにログインするためのパスワードを設定する

すると、下図のように「管理者パスワードを作成する」という画面が表示されますので「新しいパスワード」と「パスワードの確認」に同じパスワードを設定して「スタート」ボタンをクリックします。(※ここで設定したパスワードは、次回、ルーターの設定画面にログインする時も必要となりますので、忘れずに覚えておいてください。)

タイムゾーンを設定する

次に、下図のようにタイムゾーンの設定を求められますので、プルダウンメニューをクリックして頂き、その中から「(UTC+09:00)大阪、東京」を選択します。(※「大阪、東京」ですが、少し下の方にあります。)選択できましたら、「次」ボタンをクリックします。

インターネットの接続タイプを選択する

ここで、接続タイプを選択します。私の自宅はケーブルテレビで動的IPのため、下図のように選択していますが、フレッツなどではPPPoEを選択することになるかと思いますので、皆さんの環境に合わせて選択して「次」ボタンをクリックします。※選択した接続タイプにより、本ブログと設定画面が若干異なることがありますので、ご了承ください。

ルーターのMACアドレスを設定する(接続タイプが動的IPの場合の画面)

接続タイプとして動的IPを選択すると、下図のような画面が表示されます。画面にも説明がありますが、プロバイダからルーターに設定するMACアドレスを指定されている場合は変更が必要ですが、特にそのようなことがなければ、「ルーターのMACアドレス」として「既定のMACアドレスを使用」が選択された状態で「次」ボタンをクリックします。

【補足】接続タイプがPPPoEの場合の設定画面

※ちなみに接続タイプとしてPPPoEを選択した場合は、下図のような画面になりますので、プロバイダから提供されている情報を入力して「次」ボタンをクリックします。

WiFiのアクセスポイントを設定する

続いて、下図のように「Wi-Fi設定を変更する」という画面が表示されます。この画面は、今後みなさんが、パソコンやスマートフォンでWiFi(無線)でルーターにアクセスする際に利用するWiFiのアクセスポイント名とパスワードの組合せを設定する画面になります。ルーターのファームウェアのバージョンにより、画面のパターンが2つほど考えられますので、それぞれのケースで設定方法をご紹介します。

画面パターンその1:

「Wi-Fi設定を変更する」の画面が下図のように表示された場合の設定について

上図の画面ですが、既に初期設定の段階で、2つの周波数帯(2.4GHzと5GHz)に、アクセスポイント名(SSID)とパスワードが設定されていますが、ここで設定した内容が、パソコンやスマホでWiFi接続する際の「アクセスポイント名」と「パスワード」の組合せになりますので設定した内容を把握しておいてください。この画面の設定については、初期設定のままご利用される方や、アクセスポイント名をより分かりやすくしたり、パスワードを別の物にされたい方など、ご利用される方によって考え方が異なりますので、必要に応じて(好みに応じて)設定してください。また、元々「各バンドを別々に設定」の部分のチェックは外れていますが、私の場合、周波数帯ごとにアクセスポイント名(SSID)を分かりやすい名前にしたかったので、この部分にチェックして、(SSID)を別々に設定しました。

この画面の設定が終わりましたら「次」ボタンをクリックします。

画面パターンその2:

「Wi-Fi設定を変更する」の画面が下図のように表示された場合の設定について

上図の画面で「スマートコネクト」という部分がありますが、右側の「?」の部分をクリックして頂くと分かりますが、ヘルプの解説では「スマートコネクトを使用するとすべての帯域が1つのSSIDですべての帯域に統合され、最適な接続帯を自動で割当て全体のバランスをとります。」となっています。本ブログでは、この機能は使用せずに設定を進めますので、下図のように、まず「スマートコネクト」の部分のチェックを外します。

すると、画面が下図のように変わります。

上図の画面ですが、既に初期設定の段階で、2つの周波数帯(2.4GHzと5GHz)に、アクセスポイント名(SSID)とパスワードが設定されていますが、ここで設定した内容が、パソコンやスマホでWiFi接続する際の「アクセスポイント名」と「パスワード」の組合せになりますので設定した内容を把握しておいてください。この画面の設定については、初期設定のままご利用される方や、アクセスポイント名をより分かりやすくしたり、パスワードを別の物にされたい方など、ご利用される方によって考え方が異なりますので、必要に応じて(好みに応じて)設定してください。また、元々「各バンドを別々に設定」の部分のチェックは外れていますが、私の場合、周波数帯ごとにアクセスポイント名(SSID)を分かりやすい名前にしたかったので、この部分にチェックして、(SSID)を別々に設定しました。

この画面の設定が終わりましたら「次」ボタンをクリックします。

インターネット接続テストが自動的に開始される

続いて画面が変わりまして、下図のようにインターネットの接続テストが自動的に開始されますので、しばらく待ちます。

ファームウェアをアップグレードする(表示された場合のみ)

これは、表示された場合のみの対応となりますが、私が購入した時点では下図のようにファームウェアのアップグレードを行うかどうかの選択画面が表示されました。ファームウェアのアップグレードですが、ソフトが未完成の場合、逆に不安定になることもあり、迷うところですが、今回はアップグレードを選択しました。この点については、みなさんの御判断となりますので「アップグレードする」か「スキップ」のどちらかのボタンをクリックします。ちなみに、ファームウェアをアップグレードしても、今の所、不安定になることはなく、問題なく利用できています。

上図で「アップグレードする」ボタンをクリックした場合、下図のような進捗状況が表示されますので、しばらく待ちます。

インターネットへの接続結果が表示される

ファームウェアのアップグレードも終わり、インターネットの接続に成功すると、下図のように「成功しました!」という画面が表示されます。また、先ほど設定したWiFiアクセスポイントの情報も表示されますので、正しく設定されているか再度確認します。確認出来たら「次」ボタンをクリックします。

ルーターのログイン画面が表示される(ケースにより表示されないこともあります)

次に、下図のようにルーターのログイン画面が表示された場合は、先ほど設定したパスワードを入力して「ログイン」ボタンをクリックします。もしログイン画面が表示されない場合は、この手順はスキップしてください。

TP-Linkクラウドサービスの入手(任意)の画面が表示される

続いて、下図のように「TP-Linkクラウドサービスの入手」の画面が表示されます。必要に応じて新規登録等を行います。今回は「スキップ」ボタンをクリックして先に進める手順でご説明します。

ネットワークマップの画面が表示される(基本的にはここで作業終了)

続いて、下図のように「ネットワークマップ」という画面が表示されます。この画面では、プロバイダからルーターに割り当てられたグローバルIPアドレスなど、現在のインターネットの接続状況が表示されます。

ここまでの手順で、基本的な作業は終わりとなりますので、パソコンやスマホで、インターネットに接続して、ブラウザを使って任意のWebサイトが閲覧できるか確認してみましょう。また、セットアップに利用したパソコンについては、そのままルーター(Archer AX10)とLANケーブルで接続して利用しても良いですし、LANケーブルを外して、WiFiでの接続に切り替えて頂いてもかまいません。この点については、皆さんのご都合に合わせてご利用ください。

ちなみに、Windows10のパソコンを使ってWiFiでインターネットに接続する場合は、下記の手順で行ってください。

1. まず初めに、下図のように画面右下のタスクバーの「地球」のマークの部分をクリックします。

2. すると、下図のように、現在利用しているパソコンで受信できているWiFiのアクセスポイント名の一覧が表示されますので、Archer AX10で設定したアクセスポイント名の部分をクリックします。(※WiFi接続の場合、5GHzの方が速度的に有利なため、5GHzのアクセスポイントが表示されていて、電波強度的に問題ない場合は、5GHzのアクセスポイントのご利用がお奨めとなります。)

【補足】
私の経験上、5GHzのWiFiアクセスポイントの表示は若干遅れることがあるようです。しばらく待っても5GHzのWiFiアクセスポイントが表示されない場合は、本ブログの【番外編】に記載されていますリンクのブログをご覧頂ければ幸いです。

3. すると、下図のように選択したアクセスポイントの部分がブルーで強調されますので「自動的に接続」にチェックを入れた上で「接続」ボタンをクリックします。

4. すると、画面が下図のように変化しますので「ネットワークセキュリティキーの入力」という部分にArcher AX10で設定したアクセスポイント名に対応するパスワードを入力して「次へ」ボタンをクリックします。

5. WiFiアクセスポイントに接続が成功すると、画面上、下図のように「接続済み、セキュリティ保護あり」のような形で表示されます。

また、先ほどタスクバーに表示されていた「地球」のマークが下図のように「WiFi」アイコンに変わります。

6. 前述までの手順でWiFiの接続が確認できましたら、ブラウザを起動してYahooなどのWebサイトが閲覧できるかご確認ください。

【インターネット接続なしと表示された場合】
万一、下図のように、ネットワークマップの画面に「インターネット接続なし」と表示されてしまった場合は、本ブログの「トラブルシューティング」をご覧ください。

下記以降では、必要に応じて確認点や設定ポイントをご説明しますので、ぜひ、最後までお読み頂ければと思います。

セットアップに利用したパソコンの設定を元に戻す(必要に応じて)

作業用のパソコンにIPアドレスが元々手動で固定設定されており、本ブログでご紹介した作業手順に沿って、一旦「インターネットプロトコルバージョン(TCP/IPv4)のプロパティ」の画面の設定を変更した場合は、必要に応じて設定を元に戻します(都合によりIPアドレスを手動で固定設定したい場合など)。但し、この設定を元の状態に戻す場合は、下記以降でご説明している内容を踏まえた上で行った方が確実ですので、最後までお読み頂いてから作業して頂ければと思います。

ルーターの一部の設定を変更する(必要に応じて)

「Archer AX10」の導入前に別のルーターを使っていた等の場合で、元々のIPアドレスの環境が「Archer AX10」の初期のIPアドレス「192.168.0.*」の形と異なる「192.168.1.***」や「192.168.11.*」などの環境で、なおかつ、IPアドレスが手動で固定設定されている機器(サーバー,パソコン,NAS,プリンタ等)があったり、元々の環境が「Archer AX10」の初期のIPアドレス「192.168.0.*」と同じ環境であっても、IPアドレスを手動で固定設定している機器がある場合も、下記以降でご説明している内容をお読み頂いた上で、必要に応じてルーターの再設定(ルーターのIPアドレスやDHCPサーバーの再設定)を行って頂ければと思います。

では、まず初めに、セットアップ直後のルーターのIPアドレスを設定する画面とDHCPサーバー機能の画面の状態をそれぞれ確認してみたいと思います。

ルーターのIPアドレスを設定する画面を確認する

まず、画面上部の「詳細設定」をクリックし、続いて画面左側の「ネットワーク」をクリック、さらに「LAN」をクリックします。すると、画面右側にルーターのIPアドレスを入力するボックスが表示されます。この部分の数値を変更することで、ルーターのIPアドレスを変更できます。

DHCPサーバー機能(IPアドレスを自動で割り当てる機能)の設定画面も確認しておく

次に、画面左側の「DHCPサーバー」をクリックしてみます。このDHCPサーバーという機能はルーターに有線や無線で接続された各機器に自宅内(ローカル)で利用するIPアドレスを自動で割り当てる機能になります。

画面右側に表示される「IPアドレスプール」という部分がデフォルト(初期設定)で設定されている各パソコンやスマホに割り当てられるIPアドレスの範囲になります。

下図を見て頂くとわかりますが、デフォルトでは「192.168.0.100」~「192.168.0.249」が設定されています(※ファームウェアのバージョンによっては、デフォルトの設定が「192.168.0.2」~「192.168.0.253」の範囲になることもあるようですが、本ブログでは、下図のケースでご説明します。)

【補足その1】
上図の「IPアドレスプール」について補足になりますが、デフォルトでは、数字の末尾が「100」(割り当て開始番号)と「249」(割り当て終了番号)になっています。

「192.168.0.」までがネットワークの種類(グループ)を表していて、各機器には、末尾の数字が「100」~「249」の範囲のいずれかの値で一意に割り当てられます。

これは、計算してみると「249-100+1」台、つまり「150」台分、自動で割り当てることができるという事になります。また、設定できる範囲は、厳密には「192.168.0.1」~「192.168.0.254」となっていて、この範囲で自由に設定できますが、ルーターが末尾「1」のIPアドレスを固定で使っていますので、実際には「192.168.0.2」~「192.168.0.254」が設定できる最大幅となります。

但し、Archer AX10 に限って言えば、仕様上の最大接続台数が26台となっていますので、あまり大きな範囲を設定しても意味がないかと思います。

【補足その2】
みなさんの環境が元々「192.168.0.~」というIPアドレスの環境で、なおかつ、ルーター以外の一部のパソコンや機器(例:サーバーやプリンタ、NAS等)に元々手動でIPアドレスを設定していた場合は、「IPアドレスプール」の設定において、ルーターのIPアドレスで使われている末尾の数字「1」及び手動で設定しているIPアドレス(末尾の数字の部分)が除外された範囲を設定するようにしてください。

ちなみに私のIPアドレスの設定についての考え方(あくまで一例)ですが、例えば「192.168.0.***」の形のIPアドレスを利用する場合、IPアドレスの末尾「1番」から「20番」までは、IPアドレスを固定(手動)で割り当てる既存のルーターやNAS、一部のプリンタの為、そして将来的にIPアドレスを固定設定する機器の増設を見越して空けておき、末尾「21番」以降の「192.168.0.21」~「192.168.0.170」をIPアドレスプール(IPアドレスの自動割り当て範囲)に設定するという形をとります(標準の設定の150台分に合わせた場合)。

今まで、固定(手動)でIPアドレスを設定していた機器のIPアドレスが整理されておらず、点在していた場合は、今回のようなルーター設置を良い契機として、上記のように固定(手動)で設定するIPアドレスを前半に持ってきたり、Excelやメモ帳などでIPアドレスを管理するのも良いと思います。

ご参考までとなりますが、例えば、上記でご紹介したようにIPアドレスの自動割り当て範囲を「192.168.0.21」~「192.168.0.170」に変更する場合は、「IPアドレスプール」の部分を下図の赤枠部のように変更して「保存」ボタンをクリックします。設定が正常に保存された場合、画面上に「操作は成功しました。」と表示されますが、もし、ルーターのログイン画面が表示された場合は、ログイン時間のタイムアウトにより正しく設定されていない可能性がありますので、設定を再確認の上、必要に応じて再設定して保存してください。

ルーターのIPアドレスを変更する(任意)

もし、Archer AX10を設置する前の元々のパソコンのIPアドレスの設定が「192.168.1.~」(※)の形で手動で割当られていたり、何らかの都合で「192.168.1.~」のIPアドレスの環境にしたい場合は、ルーターのIPアドレスを変更し、さらに必要に応じてDHCPサーバー機能(自動でIPアドレスを割り当てる機能)のIPアドレス配布範囲を変更する必要があります。

※元々のパソコンのIPアドレスの設定が「192.168.11.~」など、他のパターンの場合でも考え方は同じです。

実際にルーターのIPアドレスを変更してみる

では、実際にルーターのIPアドレスを変更してみたいと思います。ちなみに私の自宅の環境ですが、IPアドレスについて、元々「192.168.1.~」の環境で、一部の機器にこの種類のIPアドレスを手動で設定しているため、ルーターのIPアドレスを変更する必要がありました。今回は、下図のようにルーターのIPアドレスを「192.168.1.1」に変更しました。変更すると、画面右下に「保存する」というボタンが表示されますので、このボタンをクリックします。

すると、下図のような画面が表示されます。これは、設定を保存すると、ルーターのIPアドレスが変わるので、改めてルーターの設定画面へ再ログインが必要である旨の確認メッセージになります。ここではそのまま「OK」ボタンをクリックします。

続いて、下図のような画面に変わりますので、しばらく待ちます。

すると、先ほどのメッセージ通り、ログイン画面が表示されますので、以前に設定したパスワードを入力して「ログイン」ボタンをクリックします。

※補足になりますが、前述の通りにルーターのIPアドレスを変更した場合、セットアップ用のパソコンには、ルーターのDHCPサーバーという機能により「192.168.1.***」という新しいIPアドレスが割り当てられていることになります。

ルーターのIPアドレス変更後のDHCPサーバーの設定を確認してみる

先ほど、ルーターのIPアドレスを「192.168.1.1」に変更しましたが、ここで、DHCPサーバーの設定がどのようになっているか確認してみます。画面上部の「詳細設定」をクリックし、続いて画面左側の「ネットワーク」をクリック、さらに「DHCPサーバー」をクリックします。すると、下図のように「IPアドレスプール」の部分の設定もルーターのIPアドレスの種類と同じ「192.168.1.~」の形に自動で変更されたことがわかります。基本的には、下記の設定のままで問題ありませんが、元々の環境でルーター以外にIPアドレスが手動で設定されている機器があり(例:サーバーやプリンタ、NAS等)、下図のDHCPサーバーの「IPアドレスプール」の範囲内にそれらの機器のアドレスが含まれている場合は、トラブルを回避するため、ルーターのIPアドレスの末尾の数字「1」及び手動で設定しているIPアドレス(末尾の数字)が含まれない範囲に変更して、設定を保存してください。

ここまで設定が終わりましたら、セットアップに利用したパソコンについて、元々IPアドレスを固定設定していた場合には、必要に応じて設定をルーターセットアップ前の設定に戻します。IPアドレスを固定設定する場合は、下記の手順を参考にしてください。

パソコンのIPアドレスを固定(手動)設定する方法について

ここからは、Windows10のパソコンでIPアドレスを固定設定する方法についてご説明させて頂きます。

その前に1点ご注意点となりますが、最近のパソコンでは、ネットワークに接続するためのインターフェース(内蔵機器)として、有線(イーサネット)、無線(Wi-Fi)の両方の機能を有していることが多く、どちらも有効にしていると、IPアドレスの固定設定時に下図のような警告が出てしまうことがあります。

そのため、IPアドレスを固定設定する場合は、事前に、利用しない方のインターフェースを無効にしておくのが管理者Hideのおすすめとなります。

では、具体的なご説明に入りますが(本ブログの前半でも出て来た操作ですが)、まず初めに、[Windowsロゴ]のキーを押しながら[R]のキーを押すか、もしくは、下図のようにWindowsのスタートボタンの上で右クリックして「ファイル名を指定して実行」をクリックします。

すると「ファイル名を指定して実行」という画面が表示されますので、下図のように「ncpa.cpl」と入力して「OK」をクリックします。

すると、下図のように「ネットワーク接続」という画面が表示されます。ここでは、今後、LANケーブルによる有線接続でインターネットを利用する事を想定し、有線接続(イーサネット)のネットワークインターフェースにIPアドレスを固定設定する流れでご説明します。そのため、利用しないWi-Fiの方を無効にしていきます。

具体的な操作ですが、下図の「ネットワーク接続」の画面でWi-Fiと書かれたアイコンの部分で右クリックして頂き、表示されたメニューから「無効にする」をクリックします。


※もし、Wi-Fiを利用し、Wi-FiのネットワークインターフェースにIPアドレスを固定設定する場合は、上図で有線接続(イーサネット)の方を同様の手順で無効にしてください。

Wi-Fiのアイコンが下図のようになればOKです。

続いて、「イーサネット」にIPアドレスを設定していきます。まず、下図のように同じ画面の「イーサネット」というアイコンの上で右クリックして頂き、メニューから「プロパティ」をクリックします。

ここで「イーサネットのプロパティ」という画面が開きますので「インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)」をクリックして選択し「プロパティ」ボタンをクリックします。

すると、下図のように「インターネットプロトコルバージョン(TCP/IPv4)のプロパティ」という画面の「全般」タブが表示されますので、「次のIPアドレスを使う」、「次のDNSサーバーのアドレスを使う」のそれぞれにチェックして、下記の解説を参考に情報を入力します。(※下図はIPアドレスが「192.168.1.~」の環境の場合の設定例となります。)

【IPアドレス】この部分には、既にIPアドレスを固定設定しているルーターや他のPC、プリンターなどとIPアドレスが重複せず、なおかつ、ルーターのDHCPサーバーの「IPアドレスプール(IPアドレスの自動割り当て範囲)」に含まれないIPアドレスを利用者の方ご自身が決めて入力します。本例では「192.168.1.5」というIPアドレスを設定しています。

【サブネットマスク】この部分には「255.255.255.0」と入力します。

【デフォルトゲートウェイ】この部分にはルーターのIPアドレスを入力します。本例では「192.168.1.1」というIPアドレスを設定しています。

【優先DNSサーバー及び代替DNSサーバー】この部分にはプロバイダーの契約資料等に記載されている優先DNSサーバー及び代替DNSサーバーのIPアドレスをそれぞれ入力します。

上図のように設定できましたら、最後に「OK」ボタンをクリックします。これで、IPアドレスの固定設定は完了です。

ちなみに、IPアドレスが「192.168.0.~」の環境の場合の設定例を下図に示します。各項目の設定方法の考え方は前述のIPアドレスが「192.168.1.~」の環境の例と同じです。

ここまで、パソコンのイーサネットのインターフェースに対してIPアドレスを固定設定する方法をお伝えしましたが、もしWi-FiでIPアドレスを固定設定して利用されたい場合は、「ネットワーク接続」の画面でイーサネットの方を無効にし、Wi-Fiの方が有効の状態で、Wi-Fiのアイコンを右クリック、メニューから「プロパティ」をクリックし、以降は、イーサネットの場合と同様の手順でIPアドレスを固定設定してください。

パソコンにIPアドレスを固定設定する手順は以上となりますが、個々のパソコンやネットワーク機器に設定するIPアドレスをルーターのDHCPサーバー機能による自動割り当てにするか、それとも自分でIPアドレスを決めて設定するかは時々議論になるところです。もしどちらか迷われた場合は、下記のコラムをご参考にしてみてください。

コラム:IPアドレスは自動割り当てが良い?それとも固定設定が良い?

私もこれまでに何社かの企業に在籍しましたが、特に大手企業では、社内にいるシステム管理者の方が、パソコンを設置したり、貸し出す前に個々のパソコンにIPアドレスを手動で固定設定していました。これは各パソコンのコンピューター名やIPアドレス等の情報をExcelなどで一元的に管理して棚卸しやすくしたり、機器の故障時にコマンドなどで、その機器のIPアドレスに対してダイレクトにチェックできるというメリットがある(IPアドレスが変わらないので機器を特定しやすい)ためです。

逆に、自宅やSOHOなどの小規模ネットワークの場合で、手軽にネットワークを利用したい場合は、ルーターに搭載されているDHCPサーバー機能を使ってパソコンやスマホにIPアドレスを自動的に割り当てるのが一般的です。IPアドレスが自動割り当てに設定されているパソコンやネットワーク機器は、例えば、ルーターの電源を一旦オフにして再度オンにしたり、長期間利用しなかった場合、IPアドレスが変わることがあります。

また、自宅で利用しているパソコンを外部に持ち出して、喫茶店などのフリーWiFi(wifiスポット)を利用する場合、このフリーWiFiの機器が搭載しているDHCPサーバー機能からIPアドレスを自分のパソコンに割り当ててもらって、インターネットを利用することになります。そのため、自宅で、WiFiをIPアドレス固定の形で利用していても、外部のフリーWiFiを利用する場合は、事前にインターネットプロトコルバージョン(TCP/IPv4)のプロパティ」の画面の「全般」タブの設定を「IPアドレスを自動的に取得する」「次のDNSサーバーのアドレスを使う」という設定にそれぞれ戻しておく必要があります。

上記のような事から、外部のフリーWiFi(wifiスポット)を利用する可能性のあるパソコンについては、自宅でもWiFiのIPアドレスは自動割り当ての設定で利用しておいた方が手間がなく便利と言えるでしょう。逆に自宅内のパソコンは基本的に外部に持ち出さず、企業内のように、1台1台きちんと管理したいという場合は、ご面倒でなければ、IPアドレスを固定設定して利用するのも全然OKです。この点については、皆さまの好みでご判断頂ければと思います。

DHCPサーバーのアドレスリース時間を変更する(任意)

ここまで、何度かDHCPサーバーの設定について確認しましたが、同じ画面の中に、下図のようにアドレスリース時間というものがあります。

上図のアドレスリース時間の数字ですが、デフォルトでは120(分)という値が設定されていて、これは「DHCPサーバー機能でIPアドレスを各機器に貸し出す時間が基本120分ですよ。」という意味になります。

例えば、ある機器にIPアドレスが貸し出されて120分経過すると、そのIPアドレスが変更されたり、インターネット接続が切断されたりということではなく、機器の電源が付いていれば、リース時間の期限が迫る前にリース時間が延長されるのですが、その後、機器の電源がOFFになった場合は、ケースによってはIPアドレスが変更されるということも考えられます。

ここからは、利用者する方の御判断となりますが、頻繁にIPアドレスが変更される可能性があると都合が悪いということであれば、このアドレスリース時間を多めにとっておくのもひとつです。

例えば、私の自宅にはパソコンが複数台あり、時々相互にフォルダを共有してファイルの転送を行うのですが、普段私が、あるパソコンに接続する際、方法はいくつかありますが、ファイル名を指定して実行の画面に「¥¥192.168.1.~」のように、「半角の円マークを2つ+接続相手のパソコンのIPアドレス」の形で手軽な形で接続するのですが、IPアドレスが頻繁に変わってしまうと不便というケースですね。

「最近、このパソコンのIPアドレスはこのはずだから、これでつながるはず。。あれ、つながらない。。そういえば、このパソコンはしばらく立ち上げていなかったか。。」となるわけです。

このような場合、アドレスリース時間を長めに設定しておけば、上記のようなケースを減らすことができます。

また、TP-Link社のルーターですが、元々アドレスリース時間の初期設定値は他社製品と比べて120分と短めですので(他メーカーでは48時間や72時間、分単位に直すと2880分や4320分が初期値のケースもあります)、今回、私の自宅環境では、下図のように「2880」分(2日間)に設定し、設定を保存しました。

長くなりましたが、ここまでが「Archer AX10」のセットアップについての基本的な流れとなります。お疲れさまでした。

ここからは、ルーターセットアップ時のトラブルシューティングについてお伝えさせて頂きます。

トラブルシューティング

その1:インターネットにつながらない場合

ここまでの手順でルーターの設定も正しくできたはずなのに、パソコンやスマホでインターネットにつながらない場合は、ルーターの設定画面から下記の点を確認してみてください。

まず初めに、画面上部の「インターネット」という部分をクリックして頂き、画面内の「インターネット接続タイプ」が正しいかご確認ください。下図は「インターネット接続タイプ」が「動的 IP」の例ですが、NTTのフレッツ等、PPPoEであれば、この部分が「PPPoE」になっているか、「ユーザー名」と「パスワード」の入力が正しいかご確認頂き、間違いが見つかったら、再設定して、設定を保存してください。

続いて、画面上部の「詳細設定」をクリックして頂き、さらに画面左側の「ネットワーク」をクリックします。この画面で、下図のようにステータスが「接続しました」になっているかどうか、「インターネット接続タイプ」が正しく表示されているか、また、「IPアドレス」,「サブネットマスク」,「デフォルトゲートウェイ」,「プライマリDNS」,「セカンダリDNS」の部分が正しく表示されているかご確認ください。

もし、上記の画面で「ステータス」~「デフォルトゲートウェイ」の部分がエラーや正しく表示されていない場合は、モデムとルーターが正しく接続されているか(ケーブルが抜けかかっていないか)ご確認頂き、もし、問題ない場合は、契約されているプロバイダやケーブルTV局にインターネットの障害が発生していないか確認してみてください。

また、「プライマリDNS」,「セカンダリDNS」の部分のみ表示されていない場合は、下図のように、ルーター設定画面の画面上部の「詳細設定」をクリックし、続いて画面左側の「DHCPサーバー」の中にある「プライマリDNS」,「セカンダリDNS」の部分にプロバイダ等から提供されている資料に記載されたサーバーのIPアドレスを手動で入力して保存して頂き、Webサイトが閲覧できるか、メールの送受信ができるか、ご確認をお願い致します。

その2:ルーターを初期化して工場出荷時の状態に戻したい場合

ルーターの設定画面に入るためのログインパスワードを忘れてしまった場合や、ルーターのセットアップがどうしてもうまく行かず、ルーターをリセットして最初からセットアップをやり直したい場合は、下記のブログで、ルーターの初期化方法についてお伝えしていますのでご参考にして頂ければ幸いです。

【TP-Link】Archer AX10 を初期化する(工場出荷時に戻す)方法について

【番外編】5GHzのWiFiアクセスポイントが表示されない場合の対処法について

最後に番外編となりますが、今回、「Archer AX10」のルーターを導入した際、1台のパソコンで5GHzのアクセスポイントが表示されない現象に遭遇しました。その時の対処法について、下記のブログに記載しておりますので、もし同じ問題に遭遇した場合はご参考にして頂ければ幸いです。

5GHzのWiFiアクセスポイントが表示されない場合の対処法について

まとめ

今回は、TP-Link社の無線ルーターで人気機種である「Archer AX10」のセットアップ方法についてご紹介しました。全ての設定についてご紹介できませんでしたが、セットアップの際の参考にして頂ければ幸いです。

最後までお読み頂き、ありがとうございます!

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