ネットワーク入門 その2 : ネットワークのコマンドに触れてみましょう - 便利なツールで事務処理をスピーディーに!

ネットワーク入門 その2 : ネットワークのコマンドに触れてみましょう

geralt / Pixabay


皆さまこんにちは!

このサイトの管理者のHide(ヒデ)と申します。

今回は、ネットワークのコマンドに触れてみたいと思います。

前回のブログでIPアドレスのお話をさせて頂きましたが、Windowsのパソコンではコマンドプロンプトという標準アプリでコマンドを入力することでIPアドレスなど、ネットワークの設定について調べることができます。

いくつか例題をご用意しましたので一緒にコマンドを入力してみましょう。(本ブログではWindows10の画面でご説明しています。)

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ipconfigコマンドを使ってみる

【例題その1】ipconfigコマンドを使ってみなさんのパソコンに設定されたIPアドレスを調べてみましょう。

1-1. まず初めに、[Windowsロゴ]のキーを押しながら[R]のキーを押すか、もしくは、下図のようにWindowsのスタートボタンの上で右クリックして「ファイル名を指定して実行」をクリックします。

1-2. 下図のように「ファイル名を指定して実行」の画面が表示されますので、名前の部分にアルファベット小文字で「cmd」と入力して「OK」ボタンをクリックします。

1-3. すると下図のように黒い画面が表示されます。この画面をコマンドプロンプトといいます。画面上、カーソルが点滅しますが、これはコマンド(命令)を入力できる状態を表しています。

1-4. ここで、下図のようにアルファベットの小文字で「ipconfig」というコマンドを入力してEnterキーを押します。

1-5. すると下図のようにたった今入力したコマンドの下に色々な情報が表示されます。みなさんのパソコンが有線(LANケーブル)でネットワークに接続している場合は「イーサネット アダプター イーサネット」の部分を、無線(WiFi)で接続している場合は「Wireless LAN adapter Wi-Fi」と書かれた部分の情報をそれぞれ確認します。

ここで、上図赤枠部の中の「IPv4アドレス」と書かれた部分の右側に表示されているドット「.」で区切られた4つの数字が組合せに注目してください。(上図の例では192.168.1.103がそれに当たります。)

この「数字の組合せの1かたまり」がみなさんのパソコンに設定された(もしくは付与された※1)IPアドレスになります。また、ご参考までとなりますが、上図赤枠部の各項目の意味は下記の通りとなります。

IPv4 アドレス: みなさんのパソコンに設定されているIPアドレスになります。

サブネット マスク: ネットワークを分割したり、そのネットワークで何台までの機器にIPアドレスを割り当てられるかを設定する数値になります。小規模ネットワークでは255.255.255.0の形で設定されることが多いです。

デフォルト ゲートウェイ: ルーターのIPアドレスになります。

※1について:各パソコンのIPアドレスは、皆さんご自身が手動で(固定的な数値で)設定することもできますし、ルーターという機器に搭載されたDHCPサーバーという機能で自動的に付与することもできます。(DHCPサーバーにより自動的にIPアドレスが付与される環境では、前回、パソコンを利用した時とIPアドレスが異なる場合があります。)また、個々のパソコンのIPアドレスは、そのパソコンが接続されたネットワークのグループ内では重複しないように設定する必要があります。

このような形でIPアドレスを調べることができます。意外と簡単ですね。

続いては、ネットワークの導通確認ができるpingというコマンドを使ってみたいと思います。

pingコマンドを使ってみる

【例題その2】pingコマンドを使ってルーターとの導通確認をしてみましょう。

2-1. 先ほどのコマンドプロンプトが表示された状態で下図のようにpingと入力した後に半角スペースを1つ開けてからルータのIPアドレスを入力してEnterキーを押します。ルーターのIPアドレスはみなさんの画面で表示されたものに合わせて入力してください

2-2. すると下図の赤枠部のように情報が表示されます。

上図の赤枠部の中で「192.168.1.1からの応答」の後の「時間 =1ms」という部分が重要になります。これはルーターから応答があり、1msの時間がかかったことを表しています。また同じような行が4つあるのは4回試行しているからです。また、1msという時間の部分の大小によりネットワークの遅延を調べる手段の1つにもなります。この点については改めて取り上げたいと思います。

最後に、参考までにですが私の自宅の環境でネットワーク上に存在しないとあらかじめ判明しているIPアドレスの導通確認をしてみました。

【例題その3】ネットワーク上に存在しないIPアドレスの導通確認をしてみましょう(参考)

3-1. 下図のようにpingと入力した後に半角スペースを1つ開けてから存在しないIPアドレスを入力してEnterキーを押します。

3-2. すると下図の赤枠部ように「宛先ホストに到達できません」と表示されてしまいました。

例題2と例題3ではpingというコマンドの使い方を見てきました。今回、なぜこのようなテストをしたかといいますと、もし、「インターネットにつながらない」であるとか「別のパソコンにつながらない」という場合にこのコマンドの実行結果によって導通確認が取れるからです。あるIPアドレスとは導通が取れるけれどもあるIPアドレスでは導通が取れない。ではどこがボトルネックなのか。というように調べていくことができます。

補足になりますが、コマンドプロンプトの画面は右上の×ボタンで閉じることができます。

まとめ

今回のブログではコマンドプロンプトというWindowsの標準アプリを使ってネットワークのコマンドを操作してみました。ネットワークのトラブルが発生した際に役に立ちますのでぜひ使ってみてください。

お疲れさまでした。

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