【備忘録】「Microsoft Outlookを起動できません」の対処法について - 便利なツールで事務処理をスピーディーに!

【備忘録】「Microsoft Outlookを起動できません」の対処法について

geralt / Pixabay

皆さまこんにちは!

このサイトの管理者のHide(ヒデ)と申します。

今回は、私がWindows10のPCでMicrosoft社製のメールソフト(Microsoft Outlook)が、「Microsoft Outlookを起動できません。Outlookウィンドウを開けません。このフォルダーセットを開けません。~.pstを開けません」というエラーになってしまった際に私がとった対処法についてご紹介したいと思います。

※お話の前に免責事項となりますが、本ブログの内容ですが、管理者Hideの見解となりますので、実施に当たりましては皆様の責任の元でお願い致します。

実は、私の方で普段利用しているパソコンに、元々メールソフトとして「Microsoft Outlook 2016(32bit版)」がインストールされていたのですが、今まで他のメールソフトを利用していたため使っておらず、先日、Outlookを使ってみようと思い、初めて初期設定などを行い、使い始めました。

ところが、Outlookを利用中になぜかフリーズしてしまい、一旦タスクマネージャから強制終了して再度使い始めようとしたところ、下図のようなエラーが出てOutlook自体が起動できない事態となりました。

そしてなんとか使えるようになったのですが、当初なかなか解決しませんでした。今回のブログではこの解決までの経緯についてお伝えさせて頂きたいと思います。

下記に私が試した操作(【ステップ1】~【ステップ4】)を順をおって記載させて頂きます(※あくまで私の場合ですが【ステップ1】~【ステップ4】のステップを踏む事でようやく復旧できました。)

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【ステップ0】(追記) Windowsを再起動する。

私のケースでは下記でご説明している【ステップ1】~【ステップ4】のステップで復旧しましたが、【ステップ1】~【ステップ4】の手順を踏む前に念のため、単純にWindowsを再起動して問題が解消するかご確認ください。もし問題が解消しない場合は、【ステップ1】~【ステップ4】の手順をご参考にして頂ければと思います。

【ステップ1】受信トレイ修復ツール(SCANPST.EXE)を実行する

Microsoft Outlookには「受信トレイ修復ツール(プログラム名:SCANPST.EXE)」という物が用意されていて、Outlookが起動できない(拡張子.pstファイルが開けない)場合は、このツールを実行した方が良いとされています。そこで、私の方でもまず初めに、このツールを実行しました。

受信トレイ修復ツール(SCANPST.EXE)の実行に必要なメールデータのファイルパスを取得する

このツールを実行するに当たり、Outlookのメールの情報が格納された(拡張子.pstファイル)のファイルパスが必要になりますので、こちらの情報を取得します。

まず、初めに、下図のようにコントロールパネルを開いて頂き、画面右上の部分で「カテゴリ」を選択した状態で「ユーザーアカウント」という部分をクリックします。

すると、下図のような画面が開きますので「Mail(Microsoft Outlook)(32ビット)」という部分をクリックします。

すると、下図のように「メール設定」という画面が表示されますので「データファイル」というボタンをクリックします。

すると下図のように「データファイル」という画面が開きます。ここで、画面上部で「データファイル」というタブが選択されていることを確認し「場所」の部分が、エラーメッセージに表示されていたフォルダパスとファイル名になっている物を選択します。その上で画面上部の「ファイルの場所を開く」という部分をクリックします。

すると、下図のように、フォルダウィンドウが開きますので、先ほど選択したファイル(エラーメッセージに表示されたファイル)を右クリックして、表示されたメニューから「プロパティ」をクリックします。

すると、下図のような画面が表示されますので「セキュリティ」と書かれたタブをクリックした後「オブジェクト名:」と書かれた部分の右側に表示されているフォルダ名を含むファイルパスの情報を選択します。このフォルダ名を含むファイルパスですが、少し長く、画面上に全て表示しきれていないケースもありますので、マウスで左から右にドラッグしていくと、最後の部分まで選択できます(選択されると文字が青色で反転します。)。

下図のようにフォルダ名を含むファイルパスの部分について、最後まで(ファイル名の拡張子.pstの部分まで)選択できたら、マウスで右クリックして、表示されたメニューから「コピー」を選択します。ここまで操作したら、一旦、下図の画面はキャンセルで閉じてください。また、元々表示されていた「データファイル」という画面や「メール設定」という画面も一旦「×」ボタンで閉じます。

実際に受信トレイ修復ツール(SCANPST.EXE)の実行する

では、実際に受信トレイ修復ツール(SCANPST.EXE)を実行していきますが、ツールを実行する前に、Outlookなど、現在起動しているメールソフトなどがあれば事前に終了しておきます。

また、受信トレイ修復ツール(SCANPST.EXE)のプログラムですが、私が利用しているOutlookの場合、下記のフォルダに格納されていました。
C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\root\Office16

※補足になりますが「SCANPST.EXE」の場所はOutlookのバージョン等により異なりますので、下記のMicrosoft社のページでご確認ください。
「SCANPST.EXE」の場所についての解説ページ

上記の場所(私のPCの場合)ですが、パソコンのCドライブから「Program Files (x86)」フォルダを開き、さらに「Microsoft Office」フォルダ→「root」フォルダ→「Office16」フォルダの順に開く形となります。

上記のフォルダを開くと、下図のように「SCANPST.EXE」というファイルが見つかりますので、このファイルをダブルクリックします。

すると、下図のような画面が表示されますので「スキャンするファイル名」という部分の入力ボックスの部分で右クリックして、表示されたメニューから「貼り付け」をクリックします(※「スキャンするファイル名」の入力ボックスに既にファイルパスが最初から入力されている可能性もありますが、この場合は、入力されている情報が先ほどコピーしたオブジェクト名と同じか確認してください。同じであれば、そのままで良いですが、もし違っていたら、一度クリアして「貼り付け」をクリックしてください。)

下図のように「スキャンするファイル名」の入力ボックスに、ファイルパスがセットできたら「開始」と書かれたボタンをクリックします。

すると、下図のように画面に「ファイルに矛盾がないかどうかをチェックしています...」のようなメッセージが表示され、処理が開始されますのでしばらくそのまま待ちます。

しばらくすると、私のケースの場合、下図のように「このファイルにエラーが見つかりました。エラーを修復する場合は[修復]をクリックしてください。」というメッセージが表示されました。

このようなメッセージが表示された場合「修復する前にスキャンしたファイルのバックアップを作成」という部分にチェックを入れてから「修復」というボタンをクリックします。

しばらくすると、下図のように「修復が完了しました」というメッセージが表示されますので「OK」ボタンをクリックします。

この後、Outlookを起動してみたのですが、実は、下図のように同じエラーが表示されてしまいました。しかし「受信トレイ修復ツール(SCANPST.EXE)」によりデータファイルのエラーが発見され、修復されましたので、このツールは実行した方が良いかと思います。

【ステップ2】Outlookのデータファイル(拡張子pstのファイル)を追加で作成し、このファイルを既定に設定する

【ステップ1】で「受信トレイ修復ツール(SCANPST.EXE)」を実行して、ファイルの修復はされましたが、まだOutlookが同じエラーで起動できない状態でしたので、今度はデータファイルを追加で作成してみました。もともと拡張子が.pstのファイルが開けないというエラーでしたので、このファイル(メールデータ等が入るファイル)を新規に作成すればOutlookが起動できるのでは?と考えたのです。

では、その方法になりますが、まず初めに、【ステップ1】でご紹介した手順と同じ手順で、下図のように「データファイル」というウィンドウを表示し、画面上部で「データファイル」というタブが選択されていることを確認して「追加」というボタンをクリックします。

すると、下図のような画面が開きますので「ファイル名」の部分に任意のファイル名を入力して「OK」ボタンをクリックします(※ファイル名は任意ですので、私の場合「new-data.pst」と設定しました)

すると、下図のように「new-data.pst」という新しいファイルが作成されますので、この部分を選択して(選択されると青色で反転されます)「既定に設定」というボタンをクリックします。

すると、下図のような確認メッセージが表示されますので「OK」ボタンをクリックします。

すると、画面上「new-data」の方の先頭にチェックマークが付きますので、このようになったことを確認して「閉じる」ボタンをクリックします。

ここからの手順ですが、実は、先ほどまで表示していた「データファイル」という画面の「メール」タブの中にある「フォルダーの変更」というボタンから、「新しいOutlookデータファイル」というボタンをクリックして今回作成した「new-data.pst」というファイルを選択しないと、この「new-data.pst」というファイルにメールが受信されるようにはなりません。しかし、私はまだ、もともと存在していたpstファイルのデータを何とか復旧してOutlookを起動し、メールを受信することをあきらめたくなかったため、この操作は行わず、(pstファイルだけ新規に作成した状態で)まずはOutlookの起動ができるかを試すことにしました。

ということで、ここで、Outlookを起動してみたところ、今度は起動時にエラーは出ずにOutlookが起動できました。しかし、Outlookの画面左側の領域にnew-dataという部分と元々のpstファイルの名前は表示されていましたが、Outlookが起動しただけで、
画面右上にある「すべてのフォルダーを送受信」という部分をクリックしても何も反応がない状態でした。ここまでの操作でとりあえず、Outlookの起動まではできるようになったということでしょうか。

ただ、ここまででOutlookは起動できるようになりましたので、【ステップ2】の操作も一定の効果はあったかと思います。

続いて、私が試したのが次の【ステップ3】になります。

【ステップ3】Officeの修復を行う

ここまで、なかなか復旧できない状態ですが、私が最後に試したステップがOfficeの修復になります。

では、この具体的な方法についてご説明します。まず、Outlookは一旦終了してから、下図のように「コントロールパネル」を表示し、画面右上で「カテゴリ」が選択された状態で「プログラム」という部分をクリックします。

すると下図のような画面になりますので「プログラムと機能」という部分をクリックします。

すると、下図のように、パソコンにインストールされているソフトの一覧が表示されますので、この中から「Microsoft Office ~」と書かれた部分(※この部分の名称はご利用の製品により異なる可能性があります)を選択して「変更」という部分をクリックします。

ここで、下図のように「ユーザーアカウント制御」という画面が表示された場合は「はい」というボタンをクリックします。

すると、下図のように「Officeプログラムをどのように修復しますか」という画面が表示されます。私の場合ですが、ここで「クイック修復」という部分を選択して「修復」ボタンをクリックしました(※もし「クイック修復」でも問題が改善しない場合は「オンライン修復」をお試しください)。

すると、下図のような画面が表示されますので「修復」というボタンをクリックします。

すると、下図のように「修復しています」とう画面が表示されますので、しばらくそのまま待ちます。

続いて、下図のように「修復が完了しました。」と表示されたら「閉じる」ボタンをクリックします。

ここまでの手順でOfficeの修復を行った後、改めてOutlookを起動してみたところ、今度は、Outlookが正常に起動し、なおかつ、メールの送受信も正しくできるようになりました。

【ステップ4】元々利用していたOutlookのデータファイル(拡張子pstのファイル)を再度既定に設定する

但し、ここで終わりではなく、一旦、Outlookを終了して、最後に「データファイル」の設定を元に戻します。まず初めに、【ステップ1】でご紹介した流れで、下図のように「データファイル」という画面を表示します。下図をご覧頂くと分かりますが、【ステップ2】の手順で、新しく作成した「new-data.pst」というファイルの方が既定に設定されていますので(先頭にチェックが付いていますので)、元々既定であった方のpstファイルの方を選択し(選択すると青く反転します)、「既定に設定」という部分をクリックします。

すると、下図のようなメッセージが表示されますので「OK」ボタンをクリックします。

すると、下図のように、元々のデータファイルの先頭にチェックが入りますので「閉じる」ボタンをクリックします。

【補足】
ちなみに、先ほどまで表示していた「データファイル」という画面に残っている「new-data.pst」ですが、Outlookも無事起動し、元々のデータファイル(pstファイル)でメールの送受信もできるようになったということで、「データファイル」の画面で「new-data.pst」の方を選択し「削除」というボタンをクリックして画面から削除することも可能です。但し、このファイルですが、削除しようとしても、下図のようなメッセージが表示され、すぐには削除できないようです。

そのため、「new-data.pst」というファイルの削除については、一度、Outlookを終了してから再度Outlookを起動して削除を試してみてください。それでも削除できない場合は少し時間をおいてから試してみて頂ければと思います。(「データファイル」の画面から「new-data.pst」を削除しないと、Outlookを起動した際に、Outlookの画面の左側にデータの無い「new-data」という部分(名前)が残りますので、この状態を好まない方は削除するのがよろしいかと思います。)また、私の方で、実際にこのファイルを「データファイル」の画面から削除ボタンで削除してみましたが、下図のように画面上からは消えますが、このファイルの元々の格納先のフォルダを見て見ると、「new-data.pst」というファイルは残ったままになっていました。これはOutlookの安全上の仕様なのかもしれませんね。

ちなみに「new-data.pst」というファイルを画面から消してしまっても「データファイル」の画面から「追加」ボタンで「new-data.pst」を再度選択すれば(元々存在するファイルを利用すると認識されるようで、新規にファイルは作成されないようです)、画面上にこのファイルを復活させることも可能ですので、今後、同じエラーに遭遇した場合は、既に存在するこの「new-data.pst」のファイルを選択すれば(再利用すれば)良いかと思います。

まとめ

今回は、私がWindows10のPCでMicrosoft社製のメールソフト(Microsoft Outlook)が、「Microsoft Outlookを起動できません~.pstを開けません」というエラーになってしまった際に私がとった対処法についてお伝えしました。

最後までお読み頂き、ありがとうございます!

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