スキャンした画像を原寸大で印刷する方法について

このサイトの管理者のHide(ヒデ)と申します。

今回は、タイトルにもあります通り「スキャンした画像を原寸大で印刷する方法について」お話したいと思います。

私が以前働いていた会社において、画像などのファイルを扱っていたのですが、業務の都合上、スキャナーでスキャンした画像を遠隔地に送り、遠隔地で原寸で印刷する必要がありました。この時に行っていた方法について、改めて自宅で試してみたところ、うまくいきましたので参考までにご紹介させて頂きます。

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原寸印刷に必要となるソフト

まず、原寸印刷をするためには、Adobe社のPhotoshopというソフトが必要となるのですが、Photoshopという名前は聞いたことありますでしょうか?

Photoshopは画像編集ソフトのため、クリエイター以外の方はご存知ない方が多いかもしれません。Photoshopは、以前は高いお金を出して購入する形で敷居が高ったのですが、最近はクラウド版に移行していて、月額いくらの形で利用するようになっています。また、無料で7日間利用可能になっているようですので、お試しされたい方は、下記のページにアクセスしてみてください。

Photoshop CC の体験版ダウンロードページはこちら

【ご注意】
Photoshopをインストールする途中で、下記のエラーが出てしまった場合、インストールに失敗した可能性があります。

Microsoft Visual C++ 2005 Redistributable
× Command line option syntax error. Type Command /? for Help.

私も一度、このエラーに遭遇し、色々調べてみたのですが、どうもWindowsにログインする際のユーザー名に全角の日本語文字などが使われているとこのエラーが出てしまうようです。この場合、一度インストールを画面上でキャンセルし、現在使っているアカウントとは別のローカルアカウントをユーザー名が半角のアルファベットの形で作成し、こちらのアカウントでインストールするとうまくいきました。そしてインストール後、またいつも利用しているアカウントでログインしなおして、Photoshopを起動すればよいかと思います。

また参考までになりますが、GIMPというフリーソフトで試してみたのですが(あくまで私がテストした限りでは)、原寸で印刷されませんでした。

原寸印刷のための事前準備と印刷方法について

先ほど、Photoshopを使えば原寸印刷できるとお話しましたが、ちょっとした事前確認と注意点があります。ここでは、この点についてお話させて頂きます。

原本スキャン時の注意点について

原本をスキャンする際ですが、解像度を何dpiでスキャンしたか、必ずメモしておいてください。このスキャン解像度が原寸印刷するに当たっての重要な情報となります。例えば家庭用のスキャナーメーカーであるEPSONやCANON製品であれば、スキャン時の画面で確認できるはずですし、会社のコピー機などでスキャンする場合は、タッチパネルの設定やマニュアルなどを確認してみてください。

スキャンされた画像データに必要な条件

原寸印刷するには、スキャンされた画像ファイル(例:JPEGファイル等)の中にスキャンした時の解像度が記録されている必要があります。やっかいな事に、スキャナーによっては、スキャン時の解像度を画像ファイルに書き込まない製品があります。先ほど「スキャン時の解像度をメモしておいてください。」と言ったのは、そのような理由からです。では、この解像度が記録されているかどうかの確認方法ですが、Photoshopの画面から確認できます。この点については追ってご説明させて頂きます。

原寸印刷の具体的な方法について

今回、私の方で試した方法について簡単にご説明します。私は自宅でWindows環境でEPSONのEP-810AWという複合機を使っていますが、このスキャナーを使って、単純な図形(丸と三角と四角)が描かれた絵をスキャンしてみました。

スキャナーでスキャンする

下図は、EP-810AWのスキャンパレットです。今回は、解像度を170dpi,ファイル形式をJPEGに設定してスキャンしました。

スキャンした画像をPhotoshopで開く

スキャンが終わり、画像が保存できましたら、まず初めに、Photoshopを起動します。

Photoshopでファイルを開く

先ほどスキャンしたファイルをPhotoshopの画面にドラッグすると、下図のようにファイルが開きます。

スキャンした画像に解像度が記録されているか確認する

先ほど少し触れましたが、スキャンした画像にスキャン時の解像度が記録されているか確認します。確認したい画像が選択されている状態で、下図のようにPhotoshopの「イメージ」メニューから「画像解像度」の順にクリックします。

すると、下図のように「画像解像度」という画面が開きます。この画面の解像度の部分に、スキャンした際の解像度の数字が表示されていればOKです。今回は解像度170dpiでスキャンしましたので、正しく記録されていることがわかりますね。確認できましたら、この画面は閉じてください。

もしこの画面の解像度の数字がスキャン時の解像度の数値と異なる場合は、後述しますが「解像度を手動で記録する操作」を行ってから印刷を行います。

印刷する

Photoshopの「画像解像度」の画面でスキャン時の解像度が正しく記録されていることが確認できた場合は、そのまま印刷を実行すれば原本と同じサイズ(原寸)で印刷されます。下図のようにPhotoshopの「ファイル」メニューから「プリント」の順にクリックします。

すると、下図のように「Photoshop プリント設定」という画面が表示されます。ここで、画面上の「プリント設定」というボタンをクリックします。

すると、下図のようにプリンタのプロパティが表示されます。今回の画像もそうですが、画像が横に長い場合、「ページ設定」タブで「印刷方向」を「横」に設定して「OK」をクリックします。

「Photoshop プリント設定」の画面に戻りましたら、最後に「プリント」をクリックします。プリンタから印刷されたものが、原本と同じサイズで印刷されていることを確認します。

印刷を実行した際に、下図のようなメッセージが表示された場合でも、一旦テストということで「続行」をクリックして印刷してみましょう。このメッセージが出ても、必要とする絵の部分は用紙内に収まっていることがあるためです。もし用紙に収まらない場合は、サイズの大きな用紙に変更して印刷してみてください。


※上記では、スキャンした画像のファイル形式がJPEGのケースでご紹介していますが、ファイル形式がPNGの場合でも、上記の手順で問題なく原寸で印刷できました。

スキャンした画像に解像度が記録されていない場合の対処法

Photoshopの「画像解像度」の画面で確認した際に、スキャン時の解像度が表示されていなかった場合は、下記の2つの方法の内、いずれかの手順で、スキャンしたファイルのデータに手動で解像度を記録してから、前述の手順で印刷を実行します。この手順を実施する際は、念のため、事前にスキャンデータのバックアップを取った上で、スキャンデータを複製した物に対して実行することを推奨いたします。

解像度変更君を利用してファイルに解像度を記録する

Windowsをお使いの場合は、フリーソフトの「解像度変更君」というソフトを利用すると便利です。このソフトは、解像度の記録されていない複数のファイルに対して一括して解像度を記録できます。

解像度変更君のダウンロード先はこちら

まず、下図のように解像度変更君のソフトのフォルダにある「解像度変更君.exe」というファイルをダブルクリックしてソフトを起動します。

すると、下図のように解像度変更君のソフトが起動しますので、画面内に記載した手順を踏みます。

1. まず、解像度を記録したいファイルを画面右側の空白部にドラッグします。

2. 次に画面左側の「2.解像度の設定」という所を下記のように設定します。

・「密度単位」を「1:dots/inch」に設定
・「解像度」を「ユーザー定義」に設定
・「数値入力」という部分で「縦横比固定」にチェックを入れます。また、
 「横密度」と「縦密度」の入力欄に原本をスキャンした際の解像度を入力します(どちらの欄にも同じ数値を入力します)。

3. 最後に画面上の「実行」ボタンをクリックします。特にファイルの保存操作などはありませんが、この「実行」ボタンをクリックすることで、画像ファイルに上記で設定した解像度を書き込んでくれます。

※ファイル形式がPNG形式の場合、上記の手順で実行した場合でも、解像度変更君のファイル一覧で、実行後の「横密度」と「縦密度」の表示が設定した解像度の数値にならないようですが(ソフトの仕様かもしれませんが)、特に問題ないようです。

4. この後は、上記で処理したファイルをPhotoshopで開き、念のためPhotoshopの「画像解像度」の画面で、解像度が正しく表示されているか(解像度変更君での処理が反映されているか)確認した上で、印刷を実行し、原寸で印刷されていることを確認します。

Photoshopでファイルに解像度を記録する

ご利用の環境にMacOSしかない場合や、Windows環境であっても、都合により「解像度変更君」が利用できない場合は、Photoshopを使って画像ファイルに解像度を記録します。

例えば、下図のtest.jpgというJPEGファイルについて、スキャン時に170dpiでスキャンしたのに、解像度が記録されていなかったとします。

まず、このファイル(画像)の幅と高さを確認します。下図のように、Photoshopの「イメージ」メニューから「カンバスサイズ」の順にクリックします。

すると、下図のような「カンバスサイズ」というウィンドウが表示されますので、ここで、「幅」と「高さ」を「pixel」の単位でメモします。メモしましたら、このウィンドウは「キャンセル」ボタンで閉じてください。

次に下図のように「ファイル」メニューから「新規」をクリックします。

すると、下図のように「新規ドキュメント」というウィンドウが表示されます。ここで、先ほどメモした「幅」と「高さ」、そしてスキャンした際の「解像度」を入力し、「作成」ボタンをクリックします。

すると、下図のように「名称未設定1」という白い画像が表示されます。

次に、下図のように、一旦「test.jpg」の画像の方をクリックして選択し、「選択範囲」メニューから「すべてを選択」をクリックします。

次に「編集」メニューから「コピー」をクリックします。

ここで、test.jpgというファイルの役目は終わりましたので、下図のように「×」ボタンをクリックして閉じます。

続いて、下図のように「名称未設定1」の白い画像が表示されている(選択されている)状態で、「編集」メニューから「ペースト」をクリックします。

ここで、Photoshopの画面上の「レイヤー」パレットを確認すると、下図のように白い画像(背景)の上にスキャンした画像(レイヤー1)が重なっていることがわかりますので、下図のように、一旦「レイヤー1」の部分をクリックした後、レイヤーパレット右上の部分をクリックします。

すると、下図のようなメニューが表示されますので、「下のレイヤーと統合」をクリックします。

ここで、再度「レイヤー」パレットを確認すると、下図のように、先ほど2つに重なっていた画像が1つの絵(背景)に統合されたことがわかります。

続いて、下図のように「ファイル」メニューから「別名で保存」の順にクリックしてファイルを保存します。

すると、下図のように「名前を付けて保存」ダイアログボックスが表示されますので、任意のファイル名を設定し、ファイルの種類を「JPEG」にして「保存」をクリックします。

続いて、下図のように「JPEGオプション」というウィンドウが表示されますので、必要に応じて画質を設定し、「OK」ボタンをクリックします。

※上記の例では、元々の画像ファイルがJPEG形式のものを、再度JPEG形式で保存しているため、厳密には元々の画像より品質が低下する可能性があります。見た目はほとんどわからないかもしれませんが、もし品質も気にされる場合は、保存する際に、PNG形式など、品質が低下しないものを選択してください。

最後に「ファイル」メニューから「プリント」をクリックして印刷し、原寸で印刷されることを確認します。

スキャナーやプリンターの特性による原本と印刷物の誤差について

最後に余談となりますが、スキャンした画像を原寸で印刷するという場合ですが、スキャナーやプリンターの特性により、原本とスキャン画像を印刷したものを重ねて比較してみると、ほんの少しですが誤差が生じることがあります。私の経験上では、全然許容範囲という感じでしたが、この部分について、どこまで許容するかについては、みなさんの方でご判断ください。

免責事項について

今回、Photoshopを使ったスキャン画像の原寸印刷ついてお伝えしていますが、本ブログの内容の実施による結果については責任を負いませんので、実施に当たっては自己責任の元でお願い致します。

まとめ

今回は、スキャンした画像の原寸印刷する方法について取り上げてみました。

今回のブログは以上となります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます!

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